【完】愛の血−超勝手な吸血鬼




「俺らは、決まった相手の血じゃなきゃ生き続けれないって言わなかったっけ?」



何回言えば理解するんだよっ。



「何回も言うけど、他の奴の血はその場しのぎなだけ。
そん時は体力も回復するけど、持続力はないの」

「へぇー」



へぇー、じゃねーよ。



「それに歳を重ねるごとに、その一時的な回復も短くなってきてんだよ」

「そなんだー」

「って、お前……」

「ん? なに?」

「すげー他人事みたいに言ってるけど。
俺には、お前の血がカナリ必要なんですけど」



わかってんのかな、コイツ。

俺としては、なるべく早く諦めて欲しいんすけど。



んでサッサッと血を飲ませろ。