「なっ!?」 「よし。これで問題解決だな」 「は!?」 「お前は俺のモンで、血に困る事もねぇし。 母さんから毎日煩く言われることもなくなるし」 「へ?」 「お前、本当面倒な奴。 わかりにくいって。 ハッキリ言えばいいだろーが。 俺を好きになったって」 な、なに……コイツ。 ニヤリと笑った椎名冬夜の表情が、あまりにもムカツいて。 この、やたらと上から目線なのにもムカツいて。 「んなわけあるか!」 と叫んで、あたしは教室へと走って戻った。