「いいよ、1回だけなら」 小さく囁くように言いながら、あたしは椎名冬夜の前に座り込んだ。 「……っ、えっ?」 驚いたように息を吸うのが聞こえた。 「1回だけだから。今日だけだからね」 「……いいのか?」 グッと目をとじて、首筋を傾けた。 これで、いいのかな? よくわかんないけど、何となくのイメージでやってみた。 「い、痛くしないでね?」 椎名冬夜が体を起こすのがわかって、思わず言ってしまった。 だって……恐いよ。