【完】愛の血−超勝手な吸血鬼


「ちょ、それ本気で言ってる!?」

「……ん」


えええ。

それは、えっと。


あたしが見殺したってことになるんじゃないの!?


夜に学校から一人で抜け出すって言うし、あたしは帰るでしょ。

でも、あたしは椎名冬夜に血が足りない事を知ってて。

んで……餓死。


や、やっぱり、あたしが見殺しにしたみたいになるじゃん!!!


「ほ、他に方法はないの!?」


焦るあたしは、見てなかったんだ。

あたしが考えている間に、椎名冬夜がニヤッて笑ってた事に。