奈「……唯依」

唯「…な、つ……」

私は奈津にすがって、泣いた。

奈津は私が泣き止むまでずっと、

私をそっと抱き締めて、

背をさすってくれていた。


落ち着いてきた頃、

唯「…あ……授業…」

とっくにチャイムは鳴り終わっていた。

奈「サボるからいいよ。
唯依、何があったのか、
私に話せる?」

やさしく私に問いかける奈津に、

知らず知らずのうちに頷いていた。

唯「……うん」