そしたら女たちは逃げていった。

後ろからは、俺の名前を呼ぶ、

か細い声が聞こえた。

唯依は力が抜けたのか、

地べたに座り込んでいた。

俺は振り向いて、唯依の前に座った。

見ると、ブラウスのボタンは

弾けとんで無くなっていて、

キレイな谷間が……

意外と胸、でかいんだな……

って、そうじゃなくて。

俺は、俺のブレザーを、唯依にかけて、

ブレザーごと

震えている唯依を抱き締めた。