その3日後の夕方。 唯依が学校から 帰ってきているであろう時間を 見計らって、唯依の家にきた。 唯依の家の前でしばらく立っていた。 本当に、俺は… 唯依を迎えにきてよかったのか… 口にしないだけで 大切な人ができていたりしないのか… そんなことばかりが 頭をよぎっていた。 不安で押し潰されそうだった。 だけど、唯依に会いたい。 その気持ちが強くて 意を決して呼び鈴を鳴らした。