―唯依side―


あれから2年が経って、

私は高校を卒業して

大学生になっていた。

あのあと、やっぱり奈津は

隼人と話しに行ったみたいで、

"迎えに行くから待ってろ"

って伝言をもらった。

正直、半信半疑だった。

だけどもう一度隼人を信じようって

そう思ったんだ。

裏切られても何されても

私は結局、隼人が好きなんだ。

だから信じて待つことに決めた。

それからもう2年が経ったんだ。