―隼人side―


唯依に別れを告げて

俺は光を失った。

あんなにも心を閉ざしていたのに

俺に心を開いてくれた。

それなのに、

ほとんど覚えていないとはいえ

唯依を傷つけた。

俺が、自ら傷つけたんだ…

そして俺自身も傷ついた。

正直、別れようって言ったとき、

別れを承諾してくれなかったのが

嬉しかった。

だけど、きっともう、嫌われた。

俺は唯依を想い続けても

きっともう叶わないだろう。

それでも唯依のことは好きだ。