唯『それ以上私に
近付かないで』

そう、拒絶された。

そりゃそうだ。

男に襲われかけて、助けたのが俺で

襲われかけた後に

俺みたいな、まさに"ヤンキーです!"

って言ってるような見た目の男に

声なんかかけられたら

怯えるに決まってる。

唯『助けてくれて
ありがとうございました』

中原唯依はそう言った。

そして、もう私に関わらないで

と言葉を残して走って行った――