―唯依side―


奈津の所に泊まった次の日。

朝、呼び鈴がなった。

奈「誰だろ、こんな時間に…」

今は朝の8時。

こんな時間に誰かが訪ねてくるなんて

どこの家でもあまりないだろう。

奈津が出て行って戻ってきた。


……お兄ちゃんを連れて。

唯「…なんで来たの」

健「唯依を連れ戻しに。」

唯「帰らないから。
認めてくれるまで。」

健「帰ってこなきゃ
認めることもできねぇじゃん」

奈津がいるのに

つまらない言い合いをしていた。