――その夜 彼女から電話がかかってきた。 それに俺は迷わず出た。 だけど、聞こえてきた声は 彼女のものではなく、 彼女の母親のものだった。 そして、こう告げられた。 彼女が、手首を切った……と。 自殺未遂だ…… 兄貴に犯されたせいだ…… 俺はそう思った。 彼女が運ばれた病院に駆けつけた。 彼女は生きていた。だけど…… 俺のせいで自殺までしようとして… もう別れるしかない、そう思った。 そして彼女が目を覚まして 落ち着いてから、彼女と別れた。