ヤンキーなんて大ッ嫌い!!?




あの日、痛いって漏らした小さな声。

それから最近、

身体を引きずって歩いている。

絶対になにかある。

そう気付くタイミングは

いくらでもあったはずなのに……

唯依、無事でいてくれよ…

そう思いながら、ひたすら走った。


空き教室のあるところまで走って、

俺は立ち止まった。

話し声が聞こえたんだ。

この声は、もしかして……

唯依か…?

どの教室にいるんだよ……?

声だけを頼りに、唯依を探す。