公園に入り、二人でベンチに座った。 なぜか唯依も俺も無言。 なんて声をかければいいのか わからなかった。 そしたら急に唯依が口を開いた。 あー、とうとう振られるんだ… そう思ったけど、 唯依から出た言葉は意外なものだった。 それは、告白を断る言葉でもなく、 受ける言葉でもなく、 過去を聞いてほしい、 という言葉だった。 唯依の、過去。 俺が気になっていたことだ。 なぜ、男を嫌うのか。 その理由が過去にあるんだって なんとなく思っていた。