気持ちの良い風がふく
“あの丘”

今、陸と一緒に晴くんのお参り中

「晴くん…好きな人見つけたの」
「武中陸です」
お墓の前で頭を下げる陸

「陸は晴くんに似てるんだよ(笑)」

「そうなのか?」
「うん、そっくりだよ」

あれから陸と付き合って
普通に笑ったりするようになった…

「晴くん…貴方は私の初恋だったよ…だから生まれ変わっても幸せにね」

『藍…幸せにな…じゃあな』

風の音かもしれないけど
晴くんの声が聞こえた

「ありがと…晴くん」
「藍ーいくぞー」

「うん」
私は陸の横を歩いた

急に抱き締める陸

「どうしたの?」

優しく重なる唇






過去は私を強く
そして恋を教えてくれました…

陸…明日もその未来も貴方が好きです。

-END-