トイレに行こうとしたら後ろから手を捕まれた

「困ったらトイレに逃げるの癖?」

「ちが…!」
図星だった

自分を見透かされてるようで恥ずかしくなった

「取り合えず離して!」
「嫌だ」
「何でよ?」

「何で愛実には過去を言えて俺には言えないの?」

「それは…」

怖いからだよ…

「やっぱり信用できない?」

「ちがう…!!」

「ごめん言い過ぎた」
「えっ?」
「焼いた…朔邪に」

ドキ…ドキ…ドキ

「何で?」
「わかんねぇ」


速くなる鼓動

でもこの気持ちが何かわからない…