「やだ!」
「えっ…何が?」

「音無くんと同じ教室で準備は」

「ひどいなー俺泣いちゃうよー」

愛実は朔邪とギャーギャーモメあいながら教室から出ていった

「久しぶりじゃない?」
「何が?」

「2人きりって」
「えっ?」

あっ…忘れてた衣装係って男女2人だった

「そうだね…早く作ろ」
「あぁ」

私達は黙って学ランの破れを直したりした

「藍はさぁ」
「んっ?」

突然声をかけられてビクッとする

「好きなヤツとかいる?」「居ないよ」
「へー」
「それが?」
「別に」

どうしたんだろ?
「できた…」
「おっ!赤団のは出来たな」
「うちの学校って色多くない?」

そううちの学校は色が四色もある

「よっしゃ!青団できた」
「そう言えば陸も応援団だよね?何団の?」

「赤団だよ」
「そうなんだ」

私が縫ったやつじゃん

「だからわざと藍に縫らせた」
「はっ?」
「藍に作って欲しかったから」

ドキ…

心臓の鼓動が速まる

「そうだったんだ」
「藍?」
「私、トイレ」