それから一時間近くかかって自分の家についた

「じゃあね高山」
「じゃあ」

私に背を向けて歩き出す
武中くん

「あの!」
「んっ?」
「明日クラス替…だ…ね」
「うん?」
「その…」
「んっ?」
「あの…」

「同じクラスになれると良いね(笑)」

私より先に思ってた事を言ったのは武中くんだった

「なっ!?」
「なっ?」
「なりたく…ないもん!」
「へいへい…じゃあねー」
私はどんどん遠くなる武中くんを見てた

「武中くんってエスパー?」

そんな事を思いつつ家に入った