過去は誰にでもあるかっ



ゆっくりと揺れる電車
横で眠る武中くん

武中くんは私と同じ匂いがする…


武中くんを少し信じてみようかな?

私は眠くなって武中くんの横で寝てしまった


『終点○○駅〜○○駅〜』
「ん゙っっ?」

ふと耳に入ってきたアナウンスで目を覚ます

「お客さん終点です」
終点?

「武中くん!寝過ごしたよ!私達の駅過ぎた」

「ん゙」

「早く!降りるよ」

私は寝起きの武中くを半分引きずりながら電車からおりた

ザザーンザザーン

茜色の空…
少し錆び付いた駅

「あっ!海だっ!!すごくね!?高山!?」

「すごくない…」

どうしよう電車

「高山そんな心配すんなってきっと次も電車ある…」
「無い…」
「えっ?」
「次の電車が無い」
「マジで?」
「うん」