「何で嫌って言わなかったの?」

「……」
私は武中くんを無視して
履き続けた

「ねぇ?藍」

「名前で呼ばないで」

名前で呼んでいいのは晴くんだけ

「わりぃ,でも何でだよ、何が殺したんじゃないだよ!何で自分の気持ち言わないんだよ!?」

「今日初めて会ったぶんさいでそんな事言わないでよ!アンタは私の…」

「……」
武中くんは黙っていた

「私の何が分かるの?」
泣きたくなかった

晴くんが死んでもう泣かないって決めてた
でも止まらなかった

晴くんに会いたくてたまらなくなった

「私のかわりにアンタが掃除してよね!」

私はそのまま晴くんのお墓に向かった

揺れる電車

変わっていく景色

「晴くん…会いたいよ」

晴くんが死んで2年…

周りも私も変わっていってる