「どうせアンタみたいにモテないですよーだ!!」 そうだよ。 どうせ、どうせ… 亮なんかにかなうわけないじゃん!! 自分がもててるからって何なの!? あーあー… 亮がうらやましい。 イライラし始めた私は、亮の腕を振り払って走り出す。 偶然目の前を歩いていたクラスメートに「おはよ」といわれ「おはよ!狼さんに追われてるから、じゃ」と返した。 そんな私の言葉にわけがわからないという顔して、「狼さん?誰?」と聞いてきたので私は立ち止まる。