彼らとわたし。

亮はッチと舌打ちをして、私の頭をガシッと掴む。

「…なぁ」

「な、なんでしょうか」


というか、その手を早く離してほしいんだが

いやあの本気で痛いんで
というか学校遅刻するんだけど



と、いえるはずもなく私は苛立つ気持ちを押さえる。


「お前、彼氏ほしいんだろ?」

「…いいえ」

「ほしいんだろ?」

「…だったら?」

「へぇ、ほしいんだ?」


と、私を上から下まで舐めるように見る。
そんな彼にまた苛立ちを覚え始める。


アンタがいったんでしょうが!?
なんなの本当に!!!