あるところに、
我が儘な王子様がいました。
王子様は誰とも結婚しようとせず、いつも遊んではかりいました。
いつものように遊んで帰る途中に
国で一番高い塔に
美しい女の子が外を覗いていました。
王子様は彼女に声をかけます。
「君、こんな所で何をしているんだい?」
「空を見ているの。」
「ねぇ、下に降りてきてくれないかい?
もっと近くで話したいんだ。」
「私、下に降りられないの。」
「じゃあ、僕が上に登るよ。
縄がなんかを下ろしてくれないか?」
てっぺんから下りて来たのは、縄では無く髪の毛でした。
「これに捕まって。
引き上げるから。」
王子様は髪の毛に捕まり、塔の頂上にたどり着きました。
近くで見る彼女の顔は、とても美しく、王子様は一目惚れしてしまいました。
それから、毎日王子様は彼女の所へ遊びに行くようになりました。


