盲目のお姫様からの贈り物


「……。綺麗な歌だね。」

「ありがとう。」

「君が歌う歌は、誰より素晴らしいよ。」

「そんな……。
でも、この歌うろ覚えなんだよね。」

「……?どっかで聞いたな、そのセリフ。」

「……。ついさっきあなたが言ったセリフじゃない?」

「ああ、そっか。」

2人は顔を見合わせて、
笑った。

それから、おれ達は仲良くなっていろいろと話した。

彼女はガンで入院しているらしく、
生まれつき目が見えないんだとか。

おれは彼女に脳卒中とか言う病気で、
入院していることを話した。

後は、雑談をしたり、互いに愚痴を吐いたりなど、

時間を忘れて話し続けた。

そろそろ話すのも終わりにしようか、
と思っていたら、

「あっ!いた。
朝食の時間を過ぎても帰ってこないから探しちゃた。
ご飯出来てるから、早く自分の病室に戻って。」

「はーい。
じゃあ、また明日。」

「うん。待ってるわ。」