「愛羅を巻き込んだ?何それ!あたしの目的は、それ!愛羅を困らせることが、目的なの!何それが悪い?」
 莉実は、一気にそう話すと、あたしのことを睨んできた。
 
「あんたが、楽しそうに過ごしているのが、ムカつくの!あたしが、好きになった人は、中学校のころから、絶対あんたの事が好きなってた!でも、そんなことを知らないあんたは、あんたの事が好きな男子と、普通に過ごしてるのが、嫌だった!だから、だから、こんなことをしているのよ!」

 あたしは、初めて莉実と同じ学校だったことを知った。 
 でも、そんなこと言われたって、あたしにはどうしようもできない。

「それって……、お前が愛羅に憧れているだけじゃないの?」
 と、あたしたちがいたところの近くから、声が聞こえた。
 誰だろうと思っていると、優姫ちゃん、理華ちゃん、翔輝くんが、立っていた。