わたしのヒーロー



「どう…したの?…痛いよ…」


勢い良く離れた拍子にわたしは壁にぶつかった。

「翔は玲海が可愛くて憧れだから、緊張してんだよ!な?!」


「え!?緊張!?…なのかな?僕、緊張してるのか?」


「そうだよ!じゃ、翔はこれから塾と習い事だろ?俺も帰ろっかな?」



「うん…。バイバイ。」

柚希は翔くんの首に手を回し、一緒に帰って行った。
なんだかこの前お兄さんと来てから、様子がおかしい。素っ気ないというか…気のせいかな?


なんか寂しいな…


わたしは最近すごくさみしさを感じるようになった。

前まではそんなことなかったのに。



「それはね、心に穴が空いちゃったからだよ。でも大丈夫だよ!寂しいって思っていいんだから!玲海はもう少し思ってること言ったほうがいいよ。」