わたしのヒーロー




「お母さん、出てくるね。」


「うん…」




お母さん、すごく不安そうな顔してた…。
わたしもすごく不安…
本当は怖くて怖くて、
泣きたくてどうしたらいいかわからなくて
お父さんとバイバイしたくなくて…
ほんとはみんなで、
家族四人で仲良くしたくて…


お父さん………






ガチャ




「おや?みんなお揃いなのか。ちょうどいい、二人ともこっちに来なさい。」


………


わたしと渚は黙ってお父さんの向かいのお母さんが座ったソファーに座った。
渚はしっかりしてるとはいえ、さすがに不安みたいでわたしの手をずっと握っていた。

わたしはその手をギュッと握り返した。

少しでも安心したくて…。