今の私には、彼を幸せにすることなんて不可能だ。
自分にも、彼にも嘘をついて。
それに気づかないフリをして。
一番傷つけたくなかったのは、彼じゃなくて。
私だったんだ。
私が彼を傷つけることで傷つくのが嫌だったから。
だから、逃げた。
どこまでも弱い私。
どこまでも馬鹿な私。
自分も嫌いで、彼も傷つけたくなくて。
でも君を好きなのに変わりはなくて。
気持ちがごちゃごちゃなんだ。
複雑で。
苦しくて苦しくて。
どうにかなってしまいそうで。
助けてほしくて。
だから、また甘えたんだ。
苦しいんだよって。
泣きたいんだよって。
君が大切なのはもちろん、彼のことも恋とは違うところで好きだからって。


