tender dragon Ⅰ


関わりを持ちたい女の子はたくさんいるはずだし。芽衣本人もあの容姿だから、きっとすぐに人気者になる。

関わりを持ちたい男子が出てくるはず。


「明日から芽衣が高校入って初のモテ期だよな」

「だよね!」

「その辺は遼太が何とかすると思うけど。」

「そっか……ふふっ、よかった」

すれ違う人に、ジロジロ見られるけど、そんなの気にならなかった。

1人じゃないから。


「なぁ、次なんかあったら、こんなことが起きる前に言えよ。」

歩きながら言った葉太。

そっぽを向いてるけど、あたしの位置から真っ赤な耳が見えてる。それが何だかおかしくて笑えた。


「うんっ」

「あの女、狂羅と関わりあるみたいだから。このことは一応希龍にも言っとく。……ほんとに、気を付けろよ。」

「…うん」