tender dragon Ⅰ


「あたしを助けてくれてありがとう。あたしと、友達になってくれてありがとう……あたしを強くしてくれたのはね、結衣なんだよ?」

一緒にいたときのことを思い出すと、自然と涙が出てきた。自分の意思じゃないのに。

ここに泣きに来たわけじゃないのに。


「ほんとはね…高校も一緒に行きたかったし、まだまだやりたいこといっぱいあったの…っ」


結衣があたしを助けてくれた日、結衣はあたしに強くなれと言った。

いじめっ子に負けないくらい強くなれ、と。

あの言葉であたし少しだけ変われた気がする。


「…何度感謝しても足りないくらい、結衣には助けられた…!」


出来るなら、一緒に大人になっていきたかったんだよ。

一生付き合っていく親友が見つかったって、あたし本気で思ったんだよ。


「何があっても、あたしの傍にいてくれた。いつでもあたしの味方でいてくれたね…」

だってこんなにあたしを思ってくれる友達なんて、一生出会うことないと思うんだよ。

結衣以外、いないと思うの。

結衣の代わりなんて、いない。