今まで酷いことをしてきていたクラスメートがお葬式に来るなんて、おかしいじゃない。
最低だよ。
そんな権利あるの?
………なんて、あたしにはその権利はないのかもしれない。
ここに来てるクラスメートよりも最低なのは、あたしの方だ。
あたしが一番、最低な人間だ。
守れなかった。
ありがとう、とも言えなかった。
あたしはただ、結衣を苦しめただけだった。
あたしと同じ思いをさせただけだった。
あたし1人が苦しめば、結衣は傷付かなかった。そう思うと、押し潰されてしまいそうだった。
結衣と友達になれたことを後悔したくなかったのに。
あの日に、結衣があたしを助けてくれた日に戻りたいと思ってしまう。
そうすれば、友達になんてならない。
結末を知っていれば、食い止めたのに。



