「うん。俺も葉太に写真見せられるまで気づかなかったけど、幹部だったらしいよ。」
大丈夫?希龍くん。
そこはトップとして知っておくべきだよ!
「あぁ、そういうことっすか。へぇー、じゃあ美波さんってほんとにすっげぇ運悪いとこに居合わせちゃった感じなんすね。」
「そうみたい…」
少しだけテンションが下がってしまったあたしの隣では、希龍くんがミルクティーを冷ましてる。
ほんと、マイペースな人…
「あちっ…」
可愛すぎるよ。
「とりあえず、もう少しの我慢だ。俺らはもう準備できてるし、あとは向こうが動くのを待つだけだから。」
今は葉太の方がしっかりして見える。
…今だけかもしれないけど。



