「今日は安田帰ってこないみたいだし、安田の部屋で寝るから。美波は俺の部屋で寝ればいいよ。」

「…ありがと」

「どういたしまして。」


こうやって自然と頭を撫でるとことか、優しいところとか、いちいちドキドキしてたら心臓が持たない。

照れずにやっちゃうってことは、やっぱり慣れてるんだろうなぁ…



「美波、あのさ…」


―ガラッ


希龍くんが何か言いかけたとき、お風呂場のドアが開いた。


「希龍、入っていいぞ。」

葉太がお風呂から上がったみたいだ。


「うん」

何を言いかけたのか気になったけど、希龍くんは立ち上がってお風呂場に行ってしまった。


代わりに、葉太があたしの隣に座った。