そういえば、千秋とどうなったんだろう…。

「あのさ…。」

「ん?」

「俺、千秋と別れた。」

「…そうか。」

まあ、そうだろうな。きっと千秋、十が飽きたから無責任にフッたんだろ…。

「最低だな…」

「え?」

「いや、何でもねぇ。」

この気持ちがまだ抑えられるうちに、嫌われとかなくちゃいけない。

「コーヒー、飲むか?」

「もう鳴るって。」

「オレはサボるけど?」

「ダメだって。」

「いや、サボる。」

はぁ~、と大きなため息をつく十。

「わかったよ。じゃあ俺、カフェオレで。」

「はぁ!?何でオレが奢んなくちゃいけねぇんだよ!」

「じゃあ、おサボリ付き合ってやんない。」

「あぁぁ…、わかったよ…。」

結局オレが奢ることに…。

でも、引いてもらうためには、こんなことじゃ…。

「ゲーセン行くか!」

「え!?」

「サボりといったらこれだろ。」

「何それ!?」

「ま、いいから行くぞ!」

オレは無理やり十を連れ出した。

「はぁ、はぁ…。は、速いな。」

「一応最強のヤンキーだからな。」

そう言ってオレは門を飛び越えた。

「キツい…」

「!」

オレたちは驚いた。

「お前ら…!」

「よォ、本田ひかりさん…。おとなしく来てもらおうか。」

「はぁ!?」

「ひかり、下がっとけ!」

十が叫んだ。

「十!どけ!」

「俺が片付ける。」

「ぐだぐだ言ってんじゃねーよ!お前ら、2人まとめてやっちまえ!」

「売られた喧嘩は買ってやるよ!」