月と、君と、恋唄と。


その言葉は私に向けられたものではなく、奏嗣の目を見て言っていた。


「お前誰?」

「ルナの彼氏」


はっ?!悠一さん何を?!
彼氏とか勝手なこと言ってもらっちゃあ困ります!


「ルナの彼氏?」

「そっ、俺とルナは今ラブラブなの?」


そう言って私の頬にちゅっと可愛い音をたてキスを落とした。


「~~~っ///」


「だから、元彼かなんか知らねーけど。ルナを悲しませたら容赦しねーよ」


行くぞと言い、私の腕を引いたまま店を後にした。


状況がいまいち把握できない奏嗣を置いてけぼりにして…