「だはははははは!!なんじゃそれ!!!」


「笑うなアホッ真剣な話だ!」


同級で生徒副会長でもある増田は、腹を抱えて大笑いしやがった。


「わりぃわりぃッ。
いやー、そいつも健気な奴だなぁなんてさぁ」


まだ顔がニヤけてやがる。

「実際にそんなBLめいた奴居るんだねプッ」


何自分の言った台詞で吹いてんだよ。


「っていうかBLとか言うなっ!!俺は可愛い女の子好きだし!!」

「そうですか色男」

「お前なぁ」


アホの増田に話したのが間違いだった。
ホモと言いふらされて
人生の末路に立たされそうだ。



「遼一くん」



そんな増田とは大違いの賢くて清楚な女子の声がする。


振り向くと、もちろんそこには


「ごめん。何かお話ししてた?」


「おーぅ、くるみ!」


成績優秀、スポーツ万能、でも儚げで女の子らしく、モテて頼りになる方の生徒会副会長、

釘宮くるみである。


ちなみに増田はユニーク担当な。


「ねぇ、良かったらこれから一緒にお昼ご飯食べない?」


「そーだな、そんじゃマックでも…」


「んじゃ、俺はおいとましまーす。」


「え、なんでだよ。」


ユニーク担当、食い意地も張って、どこの男子よりもマドンナに可愛い可愛い言ってんじゃん。


「気ぃ利かせてやってんだよーじゃぁなー。」


は・・・?


「あれ?増田くん帰っちゃうの?」


え!?もしかして本当にゲイと思われた!?


「りょ、遼一くん?」