あの後、犯罪王子と名乗った中年男は怒鳴って呼んだ救急隊員に運ばれた。

その後ゾロゾロと入ってきた特殊部隊やらと入れ代わるように私と日向亮は美術館を出た。

日向亮は当事者として残っておくように言われたがそそくさに帰ろうとしていた。


「いったぁ!」

「誰が帰っていいと言った?」


なので無理矢理車に押し詰めた。