・・・

・・・・・・

アレ・・・



恐る恐る目を開け・・・


「!!」


撃たれたのは私ではなく日向亮の方だった。


「なんで、仲間を・・・」

思わず声を出す。

「仲間?こんな奴仲間でもなんでもねぇよ。」

「それだけ人を殺すのが好きか!!犯罪王子!」

「本当だって。

俺達の仲間なら部外者はさっさと殺す。

脅されるなんてありえないな。」

「・・・」

考察として言っているのか

それとも、掟として言っているのか。

「危険人物を目の前に仲間のフリをして、危機を逃れようとは、高校生にしてはすげぇなぁ。」


男はクスクスと笑う。

「お前・・・人を殺しておいて!!」




私はコイツを捕まえないと

私は刑事だ。


「お、立ったね。」

男はまだクスクスと笑い続ける。


「私は、刑事です。あなたを現行犯で逮捕します!

銃を捨てて、両手手を挙げて!!」

「ほう、刑事さんかぁ!

凛々しいね。」

「銃を下ろしなさい!!」

「嫌だね。」


一歩ずつ近づいてくる。


「さぁ、犯罪王子の顔を見た者には死んでもらおう」


「銃を・・・捨てろ・・・」


「こんな状況でそんなこと言えるなんて、

ただの馬鹿だね〜」




「馬鹿はお前だ」