「・・・お前が・・・犯罪王子・・・」 私の視界に入った男は返り血を浴びた不潔感ただよう中年だった。 手には銃、ニヤニヤした顔。 犯罪者ですと言わんばかりのオーラ。 さっきまでのやりとりを見ていたのなら・・・ 「たっ、助けて下さい!」 え・・・? 「俺、この女に、ずっと脅されてて・・・!」 日向亮はそう男にかけよっていった。 嘘だ・・・ この状況・・・ やっぱりこの男、敵だったんだ。