うちの冷凍庫の中には、過去3年分の私の一方的な想いが詰まった

行き場のないバレンタインチョコレートが、後生大事に保存してある。


「いいかげん、邪魔だから早く片付けて!」


毎日のようにママから口うるさく言われるけど、毎年増え続けるこの想いの結晶を、

私は捨てることも食べることもできないでいる。


可哀相なチョコレートは、毎日冷たい箱の中で、誰かに食べてもらえることをひっそりと夢見ている。