いじめのその先

「えー」

次の瞬間私は星也に後ろから抱きしめられていた。

「せー」
「ごめん。」

「ごめん、今まで色々と。」

「・・・もう良いよ。解決したことだし、それにそれは咲枝にー」

「あと!」

再び言葉を遮った星也が小さな声で呟いた。

「・・・俺がいるから」

「・・・え?」

それだけ言い、そそくさとドアのノブに手を伸ばした。

「・・さっきの・・」

また一言私に向かって言ったら先に階段を降りてしまった。

少し頬が赤くなっていたのは気のせいかな?

さっきの行動もあり、私まで頬が赤くなってしまった。
冷静になりつつ先程の言葉を考えてみた。

『俺がいるから』『さっきの』

・・・・?さっきの。。

『みんなバラバラだね。』

あ、あー!
もしかしてー。。

星也の言葉の意味がわかり、急いで下へ駆けていった。
そしてー

「星也ー!」

皆の元へ戻っていこうとした星也に駆け寄り耳打ちした。

「ありがとう」

すると星也は微かに頬を赤らめた。

「ーっうるせー何すんだよ!」

「きゃー」

髪をぐしゃぐしゃにされ、そそくさと皆の元へ歩いていった。

「ちょっ、ちょっとーこっちこそ何するのよ!」

怒りながら駆け寄ろうとしたら後ろから声が聞こえた。

「わ、千南ちゃんどうしたの?その髪」

「さ、咲枝ー星也がー(泣)」


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こうして私の中学生時代は幕を閉じた。



いじめは決して良いものではない。

いじめを受けたものも傷つき、いじめをしたものも傷つくだろう。

もしそうゆう場面に遭遇したら私は手を差しのべたい。

あなたならどうしますか?
あなたならー


__________完_________