,*`Blackcat`*,

なんでそんな顔をするんだよ………。

「…………っ。」

「っおい!どこ行くんだよ!」

赤猿が叫んでいる中唯稀は早足で倉庫を出た。

「……チクショウ!」

ガンッ

唯稀は転がっていた空き缶を思いっきり蹴っ飛ばした。

「ハアー……。」

くそっ、倉庫で見た龍樹のあの顔が忘れられない。

悔しそうな、悲しそうな………あの顔が。

「っ……なんで僕にあんな顔を見せるんだよ!」

唯稀はすぐ近くの壁をグーで殴った。

パラパラ

壁の塗装が崩れ、見事に壁が凹んだ。

「………帰るか。」

唯稀は落ち着きを取り戻し、時間なんて気にせずのんびり道を歩いて帰った。