パチッ

カーテンの隙間から漏れる日光を浴び目が覚める。

「今何時だぁー?」

唯稀は時計に目を向ける。
時計の針は午後の1時を指していた。

「もうこんな時間か………。」

布団から出てクローゼットに向かう。

クローゼットを開けて同じようなものしか入っていないクローゼットの中から唯稀はジーパンと黒いパーカを出して着る。

「よし……腹も減ってないかし…………外行こ。」

唯稀はフード被りを何も持たずに家を出た。