君に恋をして…【完】

教室に戻ると……


「な………にこれ…ッ」


あたしの机の中や周り、上に


[早く死ね]


[消えろ]


[失せろ]


などの殴り書きした紙があった


「………!」


どんどん紙を見ていったら

    .
[あんたが邪魔]


「…違うッ
あたしは邪魔なんかじゃないッ!
違うッ違うッ違うッ違うッ違うッ違う
ッ」


あたしは邪魔なんかじゃないッ


手に持っていた紙を離した


バサバサッ


目に入ったのは


[仁くんはあんたのことなんか好きじ
ゃない
ただの同情
迷惑
邪魔]


「…ッ…ハア…ッ違ッ…ぅハア…ヤ…
ダ…迷……惑…な…の…?」


「ちょっと!唯ッ
どうしたのよ!」


かりんッあたしッ


「…違う…違う…こんなの…違う…よ
…」


「佐々木ッ
大丈夫か!?」


「唯ちゃんしっかりして!」


みんなッありがとう…でも


「…唯ッ!」


最後に愛しい人の声を聞いた