「俺、松沢呼んでくるから待ってろ」


すると仁君はケータイを取り出した


「松沢?体育館倉庫来い
あっきた
一回切るぞ」


「中里君!」


「唯を連れてってくんねーか?」


「あんたがやりなさいよ」


「……コイツに俺拒否られた」


「えええええええ!?」


「ってことだから」


「………うん」


仁君…


思いって届かないね


こんなに恋しいのに


「唯?
立てる?」


「うん
かりん、ごめんね」


「いいよ
心配したんだから…
後で話聞かせなさいよ」


「うん」


あたしはかりんに肩を借りながら、保
健室へ向かった