君に恋をして…【完】

ブワッ


耳まで赤くなった気がした


目に涙が浮かび、視界が歪む


「…っ……う…っ…ん」


「よかったぁ…」


藍斗は安心したようにため息をつき、
あたしを優しく抱き締めた


この体温が好き…


暖かい


この香りが好き


爽やかなシトラスの香りが


全部、全部大好き


藍斗が小さな箱を取りだし、指輪を持
ってあたしの左手の薬指にはめた


「藍斗のバカ……
大好き」


あたしはそういって、藍斗の頬にキス
をした