「言うのは・・・今日しかないと思ってたんだ」
ポツリと、話し出すリョウスケの言葉を、ただうなずいて聞くことしかできない。
抱きしめられているせいで、彼の顔は見えなかった。
「ずっと隠しててごめん・・・。
でも、これだけは言わせて?俺、シオが好き。本気だから」
そして、私をゆっくりと離しながら、
「・・・アイツの事、好きでもいいんだ」
視線を、絡ませて。
「俺と付き合って。
・・・後悔は、させないから」
_____うなずく以外に、私に何ができたのだろう。
そしてその日、私とリョウスケは〝幼馴染〟から、〝恋人〟へと、関係を変えたのだった。