「帰りたくないなら、帰らなくて良いじゃん。」 少し、私と同じ境遇なのかな?って思ってしまった。 「お姉ちゃんは、優しいね。ありがとう。」 そう言って、秋晴くんは少し照れながら私を抱きしめた。 秋晴くんは、何で抱きしめたのかは分からないけど、私は少し、ドキッとしてしまった。 まだ、幼い小学生に。 「お姉ちゃんは、僕のこと好き?」 抱きしめられたまま、まさかの質問。 「うん、好きだよ。秋晴くんは、大事な佑樹のお友達だもん。」