天使と年上と年下




「では、乾杯。」



そう言って、グラスを音が鳴るように優しくたてる。



なんか、ドキドキしてきた。



「そういえば、後場さん。彼女さんは、いるのに部屋に入れて良いんですか?」



こんなの見られたら、誤解されちゃうよ。



「俺、別れたんだ。1週間まえに。」



それは、衝撃的だった。



あんなに、ラブラブなお話を皆にしていたのに。



「・・・何で、別れたんですか?」



なぜか、目を合わせる事が出来ず下を向きながら質問をする。



氷をクルリと回し、静かに音が鳴る。