「そう。秋晴くんも、今から塾なの?」 そう秋晴くんに、声をかけると周りの小学生たちはいっせいに秋晴くをみる。 「お前、なんで秋晴のこと知ってるんの?」 「私の弟が秋晴くんの、仲が良いからよ。」 私は、そう言いながら秋晴くんの手を握る。 「弟って・・・、佑樹のことか?」 「そう、じゃね。塾、頑張ってね。行きましょう、秋晴くん。」 そう言って、その場から去る。 これくらい、来れば大丈夫でしょう。 「秋晴くんの、家はどこ?もう暗いから、送っていくよ。」